講師紹介
平澤 俊明
ひらさわ としあき
がん研有明病院勤務
がん研有明病院の消化器内科で胃担当部長を務めています。

この夏、オンラインだからこそできる
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TEL:0120-934-283
講師に直接インタビュー
インタビューの様子:https://www.youtube.com/watch?v=lyJctPgYc6E

今日は、よろしくお願いいたします。

私は、がん専門病院で主に食道がん・胃がんの内視鏡治療を担当しています。
みなさん、日本人はどれくらいの人が「がん」になるかお分かりになりますか?
2人に1人が「がん」にかかります。
そして、日本人の3人に1人は、残念ながら「がん」で亡くなります。
ただ、「がん」というのは早期発見すれば、治る可能性が高い病気です。
また、生活習慣病的な意味合いのある「がん」の場合には、生活習慣を改善することによって、「がん」のリスクを下げることができます。
でも日本人は、あまり「がん」のことを知らないんです。
2人に1人は「がん」にかかります。
じゃぁ、「がん」ってなんでしょうか。
「がん」にかからないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。
早期発見するためには、どうすればいいのか。
自分はいったい何をしたらいいのかっていうことが、あまり知られていないんですよね…。

うんうん。

たとえばですね。
僕は食道がんの患者さんを、よく診るんですけれども。
庭瀬さん、ちょっと質問しますけれど。
お酒を飲むと顔が赤くなりますか?

めちゃくちゃ赤くなります。

お酒を飲んだとき、日本人の3割くらいは顔が赤くなるんですね。

はい。
3割もいるんですか?

はい。3割くらいです。
だいたい1割が飲めない人です。お酒をまったく受け付けない人。
で、3割がお酒は飲めるけど、顔が赤くなる人。
6割くらいが、普通に飲める人です。
これは、遺伝的なもので、日本人はだいたいそれくらいなんです。

ふぅん。

じゃぁ、なんで顔が赤くなるのか。
アルコールを分解する酵素が、もともと少ないんです。

はい。

アルコールを分解していくと、「アセルアルデヒド」という物質ができるんです。

はい。

この「アセルアルデヒド」が二日酔いの原因です。
もう1つ。
食道がんの原因もアセルアルデヒドなんです。

一緒なんですか?

そうなんです。
庭瀬さんは、アセルアルデヒドを分解する酵素が1つ少ないんです。

え? 少ないんですか?

そういう人は、お酒をたしなむ程度だったら問題ないんですけど、飲み過ぎると「食道がん」「咽頭がん」になります。

えー!! お酒で「がん」になるんですか?

アルコールでなるんです。
実際、僕も食道がんの方、たくさん診ていますけど。
初診のときに「お酒飲みますか」って聞くんです。
そうすると、「飲みます」って。
で、「顔は赤くなりませんか?」って聞くと、「なります、なります」って。
「そういう方がお酒を飲み過ぎると、食道がんになるって知っていますか」って聞くと、「いや、そんなこと知りません」ってだいたい言われてしまいます。

えー。
僕も、知らないです。

そういった…「あなたは食道がんになりやすいから、お酒はほどほどに」という知識が、日本ではあまり広まっていないんですよね…。

うん、うん。
僕は、別にお酒飲まなくても大丈夫なんです。

はい。

「弱い」って自分で自覚しているので。

はい。

でも、お酒がお好きな方もいるじゃないですか。
お酒がお好きで、飲むと顔が真っ赤になるタイプの人もいますよね?

はい。

そういう人は、お酒を飲み過ぎると、食道がんになるリスクが高くなるっていうことですよね?

そうなんですよ。
お酒を飲んで顔が赤くなる方って、二日酔いになるから…といって飲まなくなる方もいるんですけど、ガンガン飲んでお酒に強くなる方もいるんです。

はい、はい。

そういった方が一番危ないんです。

へぇ…。
「先生、お酒は飲みたいんです。でも、健康にも気を付けたいんです」って言う人もいませんか?

そういう方は、年に1回は胃カメラ検査を受けて、食道がんを早期発見。
そういうことに努めてもらえれば、食道がんになっても内視鏡で表面を削るだけで治すことができます。

ふぅん…。

食道がんになった方。
1回、ガンになると、「お酒をやめてください」っ言うと、だいたいやめてくれます。

へぇ…。
お酒を飲んで顔が赤くなる人が、食道がんになりやすいって初めて聞きました。

そうなんですよ。
医者からしたら常識だけど、その常識を日本人はあまり知らないんです。
たとえば、そういった知識があれば
「あなたは食道がんになりやすいからお酒を控えましょう」とか。
「あなたは食道がんになりやすいから、定期的に胃カメラ受けましょう」とか。
知識があれば、行動に移せます。

はい、はい。

知識がなくて、「がん」になってしまいました。
しかも、進行性で見つかりました。
そうすると、もう手遅れなんです。
やっぱり「知識を持つ」っていうことが必要なんです。

なるほど。
じゃぁ今回の授業では、そういうことを教えていただけるっていうことですか?

そうですね。
やっぱり知識を持つことによって、ガンのリスクを下げる。
ガンで亡くなるリスクを下げることができるんです。

うんうん。

学校の授業。算数とか微分積分とかも重要だけども。
命に係わる授業っていうのが、あまりにも少なすぎるんですよ。
ガン教育が遅れているんでうよね、日本は…。

たしかに…。謎がいっぱいです…。

うん。
僕ら、普段からガンを診ている医療者側からして、こういったことを知ってほしいということをですね、この授業で伝えていきたいと思います。
この授業を聞いたら、あなたの人生が変わるかもしれませんよ?

おぉ…。
先生、胃も専門ですよね?

はい。

胃がんになりやすい原因ってあるんですか?

胃がんはですね、実は感染症が原因なんです。

感染症?

「ピロリ菌」という菌が原因なんです。

あ、聞いたことあります。

胃がんの99%は、ピロリ菌が原因です。

99%ですか?

はい。

じゃあ、ピロリ菌に感染しなければ、胃がんにならないっていうことですか?

そのリスクは、すごく下がります。

ピロリ菌って、どうしたら取れるんですか?

まず、ピロリ菌がいるかどうかを調べます。
血液検査や尿検査、便など、いくつも方法があります。

はい。

ピロリ菌には、5歳以下の小さなころに感染するんです。

え? そんなに幼いときに?

5歳以下のときの生活環境などに影響されていると言われています。
大人になると免疫力がつくので、なかなか住み着かないです。
だから子どものころ。5歳以下で感染するんですね。

へぇ…。

ピロリ菌がいた場合には、1週間、抗生物質を飲みます。

はい。

そうすると、ピロリ菌を駆除することができるんです。

へぇ…。じゃぁ、胃がんは撲滅できるということですか?

そうです。
胃がんに関してはゼロにはできませんけども、リスクをすごく下げることは可能なんです。

へぇ…。
いま、リアルタイムで20人くらいの人が見てくれていますけど。
見てくれている人の中に、僕みたいに「へぇ…」と思いながら見ている人がたくさんいると思います。

やっぱり知識が…。なかなか皆さん、知らないですよね。
小・中・高校くらいのときに、「がん教育」というものを、日本は取り入れないといけないんです。
そうすることによって、自分の将来が変わるんです。

はい。

いくら算数ができてもね。
ガンが進行した状態で見つかったら、もうダメなんです。

はい。

すごく重要なことなのに、日本はそういう教育がすごく遅れているんです。
これがすごく今、問題なんです。
やっぱり僕ら医療者がそういうことを発信しないといけないと考えています。

この授業を通して、ぜひ…。
子どもだけじゃなくて大人も知識を得て、自分の健康管理ができるといいですよね…。

そうですよね。
僕の話は子ども限定ではなくて、大人が聞いても役に立つ。
そんな話をしたいと思っていますので、ぜひ、ご両親と一緒に聞いてほしいと思います。

現役のお医者さんのお話を聞ける機会ってないですからね。

そうですね。
本当は、僕ら医療者がいろいろ発信しないといけないんですけど。
そういった機会が限られているのが現状なんですよね。
今回、すごくいい機会をもらったと思います。
私の方から「ガンから身を守る知識」についてお話ししたいと思いますので、ぜひ皆さん、ご視聴ください。
この夏、オンラインだからこそできる
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