講師紹介
近藤哲史
公立定時制高校教師
神奈川県内にある公立定時制高校で教員をしています。
この夏、オンラインだからこそできる
体験をしてみませんか?
TEL:0120-934-283
講師に直接インタビュー
インタビューの様子:https://youtu.be/lCJy02F–Xg
まずは自己紹介をお願いします。
神奈川県内にある定時制高校で教員をしています。
学校が苦手だったり、勉強が苦手だったりする子たちが再起をかけて集まってくるような学校です。
その学校で、進路指導とかキャリア教育とかを長く担当させていただいています。
いきなり本題に入らせていただきますが…。
授業の内容というか。
授業のタイトルを見て、どういったことをお話しいただけるのか、大人のひとりとしてすごく興味があります。
未来を担う子どもたちに向けて。
近藤先生が話してくれる内容って、おそらく現状、心の中になにかを抱えている子どもたちに向けたメッセージになるのかなと感じているんですけど。
はい。
具体的な内容って、どんな感じになるんでしょうか?
「必要な5つのこと」っていうのを順番にお伝えしていければな…と思っています。
なかなか双方向でやるのは難しそうですが、双方向でやっているようなつもりで、皆さんに問いかけしつつやりたいな…と。
私の勤めている学校は、定時制なので夜まで学校が開いています。小・中学校は朝から夕方まで…というのがほとんど。99%がそうです。
でも、世の中って夜働いていて、日中は休んでいる…とう人もたくさんいます。
そういったご家庭にいる子、そういう生活リズムの中で暮らしていて、「朝、キツイ…」という子どもたちもたくさんいると思います。
どうしても学校の中では、「皆と一緒にいるのが当たり前」で。
それは、それで素晴らしいことなんですが…。
「みんなと同じにできない=自分に価値がない」と悩んでいる子たちが、今まで会った子たちの中にもたくさんいます。
でも、ちょっとした考え方の転換で、少し前向きになれるのではないかと思っています。
まずは、「ネガ・ポジ転換」みたいなことをしつつ、少しずつ日常生活に照らして、ちょっと振り返って「はっ」としてもらいたい。
後半は、皆さんが手もとに書き出せるようなシンプルなワークシートのようなものを準備したいなぁと思っています。
そこに、自分が悩んでいることとか、思っていることとかをアウトプットしながら整理をしてもらう。
そうすると、ちょっと気持ちが晴れるかな…みたいなことを考えています。
先生って、最初から定時制学校の先生なんですか?
いえ。最初は全日制の普通科の教員でした。
部活動やって、試験や勉強を頑張って。
学校行事も張り切って…というようなところで働いていました。
そこから、どういう経緯で今の職場に移っていったんですか?
このプロジェクトにも積極的にご参加いただきましたけど、どういう経緯で定時制の高校に勤めているのかすごく興味があるんですが…。
もともとは、中学校の先生を目指していました。
それも、ちょっと大変な中学校とかでチャレンジしたいな…と思っていたんです。
それが、ひょんなことから高校で働くことになって。
それはそれでありがたかったんですけど。
やっぱり課題を抱えていたり、なにかしらに悩んでいる子たちの力になりたい…というのがずっとあったのかもしれないです。
大きなきっかけとなったのは、前の学校に勤めていたとき、たまたま民間人校長と言われる民間企業出身で校長先生をしている方が赴任してきて。その校長先生に、すごく刺激をいただいたんです。
先に異動した、その校長先生の異動先が今の定時制高校なんです。
で、もう少し民間企業の感覚を持った先生の元で働きたいなというのがありまして。
それが、たまたま定時制高校だったと。
着任早々、ミッションを与えられて。「キャリア教育をやりなさい」と。本当に右も左も分からなかったんですけれども。
うちの学校、定時制高校なんですが、「総合学科」という少し珍しいラインナップの授業をもっていたり、就職活動をけっこう支援しなければいけなかったりするため、企業の方とのつながりも非常に多くて、たくさん教えてもらったということもありまして。
今もすごくドキドキしていますし、当日もうまくやっていけるか心配なんですけど。先生がチャレンジできないと、生徒もチャレンジできる人にならないかなと。
そういう思いで、ここにいると…。
「オレの背中を見ろ!」というところですね?
ちがう、ちがう…(笑)
大きくしないでください。
具体的に、こういう生徒さんがいて、こういうアクションをした。こういう話が響いて、こういう子が、こういう人生を歩んだ…とか。
いままで、そういうことあると思うんですけれども。
はい。
チラッとお話を聞けたりしますか?
そうですね。個人のことなので、本当にザックリとですけど…。
生徒たちの頑張りとか、振れ幅がすごく大きくて。
「小・中学校、ほとんど通えていない」というような子が。
1年生…。2年生くらいまでは、なんていうのかなぁ…。操作の効かないチョロQがスーパーボールのように壁にバンバンぶつかっていくような。
そんな子が、失敗も重ねながらなんですが、最後は学校をすごく好きになってくれて。朝から晩まで、しっかりと学校に通って。
本当に最初は自分自身に自信がなかったような子だったんですけど、コツコツ学校に通うだけで。自分のペースで通うだけで、みるみる自信を持つようになって。
ある専門学校に入学して、主席で卒業してくれたんです。
おぉ。
本当にいろんな子がいるんですけど。
別の子で、すごく勉強ができる子が大学を目指していて。「推薦じゃなくて、勉強して筆記試験でちゃんと受験したい」と。
なんで、夜間の学校に通っているのかって聞いたら、事情があって高校に通えていなかったんだけど、ここなら通いやすいから…と。
それで、空き時間に補習でセンター試験対策したりして。
その子は現役で国立大学に受かりました。
おぉ。。。
見違えるように、羽ばたいていくんですけど。
どの子も、小・中学校時代に学校に通えない苦しさが背景にあったようなんです。
でも、本当にちょっとのこと。
たとえば、うちの学校は朝から始まらなかったり、制服がなかったり、修学旅行がなかったり。
文化祭もやりたい子だけがやって。自分で企画したり実行したりするのが厳しい子は、お客さんで参加して…みたいな。
本当に、個人の自由・判断に任されていて、自分のペースで通える。
少し仕組みをずらしてあげるというか。緩やかにしてあげることで、彼らのペースでチャレンジすることができる。
今の学校に勤務して9年目になりますけど、そういう子をたくさん見させてもらっている。
はい。
ちょっと答えになっているか分からないですけど。
いえいえ。聞きたかったこと、しっかり聞かせていただけたと思います。
壁にぶつかっている子や、人と違うことで迷っている子たちに対して、「人と違っていいんだよ」というようなことを言うってよく聞きますけど。具体的にどういうことなのかなっていうのが聞きたかったんです。
いまのお話で「なるほど」と思いました。
悩みがない人なんて、正直、いないと思うんですけど。
もっと深刻にっていうか。
特に若い子は、「未来が見えない」っていうことに本当に不安だと思います。
はい。
そういう子たちや、自分自身に不安があるような子。
もしくは、その親御さんに聞きに来てもらたらうれしいですね。
そうですね。どんな方が見に来てくださるのか…というのはあって。
大なり小なりあると思うんです。
まったく学校に行けない…という子。
学校には行っているけど、ちょっとモヤモヤするな…という子。
本質の部分で、なにか共通する部分があるのかな…と。
たとえば、ふさぎ込んで悩んでしまうこと1つとっても、それがダメなのかっていうと、まったく、そんなことはなくて。
ちゃんと向き合えているのかとか。
人に流されていないとか。
流されたけど悩んで。結果、そこに気づけているとか。
これ、すごく尊いことなはずなんですけど。周りと違うとか、みんなと違うとか思い込んじゃっている。
そういう子が、気がラクになるような。
5つあるうちの1個でも当てはまってラクになるような。
そういうことを届けられたらと思っています。
僕も先生の授業、ぜひ聞かせていただきます!
なんかハードルあがりそうです…(笑)
気軽に聞いてください。
近藤先生としては、気軽に聞いてもらって。
それで、なにかのきっかけになってくれたらうれしい…ということですよね?
そんなに立派な話はできませんので、レベルをもっと下げて見てください(笑)
「どんな人と出会うかで人生変わると感じてます。生きづらさを感じてる人が明日を変える一歩につながったら嬉しいですね。」というコメントが届いています。
ありがとうございます。
頑張ります!
授業の内容を含めて。この授業を見ようと思っている方々に向けて最後にひとこと、お願いいたします。
そうですね。
みんなと同じでいること、みんなと違うということで、躓いたり悩んだりすることってあると思います。
大人でもあります。
でも、「みんなと違う=ダメ」ということではありません。
あなたの価値はきっと変わりません。
まずは、自分で自分を認める…ということをスタートに。
なにか前を向けるきっかけとなる言葉が出ればいいかな…と。
届けばいいな…と思っています。
もしよろしければ、お付き合いください。
よろしくお願いいたします。
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